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2023年10月26日

駒ヶ根マジック / No.06 青年海外協力隊日記


2002年 2月3日(日) 23:30 

 

時が経つのは、早いもので
この異様な訓練所に来てから
すでに4週間。

最初は戸惑ったが、
慣れてみると、かなり楽しめてしまう訓練だ。

この訓練所での特殊用語として
「駒ヶ根マジック」というものがある。
俗世間から隔離された空間で男女が3ヶ月も一緒に暮らすのだから、
たとえ3ヶ月後に異なる国に派遣されると分かっていても、
『カップル誕生』
となってしまうのだ。
駒ヶ根でマジックに掛かったかの様にお付き合いし始めるのだ。
男女合わせて140人弱。
最終的に20〜30組くらいのカップルが生まれるらしい。
うーん、神秘的。

4週間経つとチラホラと噂になる組合わせもある。
俺が思うに少し事実より噂が先行するケースが見受けられる。
週末に2人でいるところを目撃されると
すでにカップル誕生となってしまう。
本人達の耳に入る頃には次のカップルの噂に話は移っている。
しかし、暇だからか狙っている人がいるからか知らないけど、
みんなこの手の話が大好きの御様子だ。
俺も大好き。

先週末までで3組が出来たとかいう話があったが、
今晩帰ってくると、
新たに3組のカップルが出来ているとのこと。
名前を聞くと「知っているが、あんまり話したことのない奴やなあ」と。
しかし、3組目の奴は知っていた。
同じ班のTだ。
朝のジョギングから全体の講義、卓球と良く2人で遊んでいたのに!
いつの間に!?
誰と!?
相手は分からないみたいだけど、本人が
「駒ヶ根マジックになっちゃった」
と言ってたらしいから間違いなさそう。
さっき部屋に行ったらカギが掛かっていて話が出来なかった。
「こんな時間にどこに!?」
なんてことは明日ゆっくり聞き出そう。

でも、Tが公認のカップルになってしもたら、
朝のジョギングは一緒に走ってくれないだろうし、
その後の腹筋も付き合ってくれないだろうし、
御飯も一緒に食べてくれないのかなあ。
やっぱり。

というより、今まで一緒に居た俺のことを
「じゃまやなあ」
とか思ってたんやろ。
ひいい

 

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