２００１年 １２月４日（火） ２３：５０
日曜日に車を売った。
フランスから帰ってきて２年間愛用した俺の車。
紫色で２人乗りのコンパーチブル。
なんかの雑誌（SPA！だったような)で、
「車を売るならガリバーが結構良い」みたいなことが書いてあったので、
迷うことなくガリバーに行った。
全国統一基準で一番公平な価格を付けてくれるらしい。
面倒だったから、他の買取屋に行く気はなかった。
のが敗因。
２年前に買ったときは車両価格で165万円くらいだったから、
60万円くらいで売れたら大満足だなあと思ってた。
「売り希望価格は？」
「120万円！」
「なるほど。」
担当の兄ちゃんの反応は悪くない。
これは100万くらいで売れるかも！
「では本部に値段を出してもらいますので、暫くお待ちください」
とか言われて待ってる間に、
他の中古屋さんにも電話でザクッと値段を聞いてみようとした。
でも、残念乍担当者不在で、後程、電話を貰うことにした。
まあ、あんまり価格も変わらないと思うから、わざわざ行くつもりはないけど。
「お客様、本部から査定価格が出てきました！」
「なんぼ？」
「．．．」
「言われへんような値段か？」
「．．．ちょっと．．．」
「ええから、はっきりゆうてみい」
「２０万円です．．．」
「そ、そんな．．．」
体温が高くなるのが分かった。
上着を脱いだ。
あまりの衝撃に興奮し出してるのだ。
結局一時間程ねばって10万円だけ上げてもらった。
30万円で売却。
もういいもん。
だって面倒だもん。
他に行っても、あと5万くらいしか上がらんみたいやし。
５年落ちだし。
それにもうサインしたし。
少し黄昏気分でＴの家に帰った。
誰もいない。
荷造りをしてると、携帯が鳴った。
知らない電話番号。
でも分かってる。
昼間電話した他の中古屋さんでしょう。
今更価格を聞いても意味がない。
でも聞いてしもた。
ついつい
知りたい。本当のこと。
黄昏てたのに、
また体温が高くなった。
「５５万くらいでしょう。持って来てくださいよー」
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